とうとう・・・

- - - otoneko-ms

 

 

 

 

以前書いたウチのぷかぷか。大きいものから順に獣に襲われ連れ去られていた。現在とっても小さいものが6匹残っている。

 

じちゃんが置いていた獣捕獲用の小さな檻にひょこひょこ入っていたねずみさん。可哀想で川辺に放してやった。

それからは何の変化もなく、でも、じいちゃんはせっせと檻に魚の切り身や鶏肉をぶら下げていた。

 

 

そしてある晴れた日・・

私は出かけていて昼前に帰って来た。すると何故だかじいちゃん、母、それに隣のおばちゃんまでいて騒いでいる。

『一体何事ぞや???』

 

にやついた顔でじちゃんは私に勝ち誇ったようにこう言い放った。。

『へへっ、行って見ろ!!』

 

行って見ろ・・とは、あの捕獲用の檻に行って見ろということ?

私は急いで見に行った。

 

 

 

 

 

 

おおおーーーっ

獣が檻の中にいるではないか!!

 

 

 

 

 

 

 

かわいい顔をしているが、やはり獣である。ねずみさんの時とは違い、『ウーー』と威嚇してくる。そして檻の中を行ったり来たり。何とか出口はないものか・・と探している様子。

この獣は何?テン?

毛は黄金色には程遠く、皮膚病なのかところどころ白たけてぼさぼさである。

捕まってしまったテンくん。じいちゃんが魚を入れてやったら、いつの間にか食べていたらしい。そして今度は鶏肉を。また食べてしまっていた。

 

 

さて、このテンくん、捕まえたはいいがどうするの?

じいちゃんはうさぎのうーちゃんたちが住んでいた小屋に入れようとしたが、いつものように母の反対にあい、上の方の山に返すことにした。

 

 

 

テンくんはありがとうも言わずに、一目散に山に入って行ったそうな。

しかし・・・

このテンくんは私が見たのとは違う。私が見たのはネズミ色の獣だった。やはり獣は情報網が充実していて、あれやこれやが我が家に来ているのだろう。

 

 

さて、テンくんを山に放したじいちゃん。

これで終わりと思いきや、また檻を設置して魚を吊り下げていた・・

うーむ、捕まえてもどうせ飼えないのになあ・・と私は思うのであるが、しかし、これはじいちゃんの楽しみなのだ!!

 

じいちゃん!!これからも頑張ってね!

 

 

 

 

 

 

 

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